OSITHOR : オーナー 中島秀聡さん

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20才のとき、何してた?

2021.01.14

OSITHOR : オーナー 中島秀聡さん

京都の古着屋のオーナーさんの20才頃のファッションヒストリーや、最近のお気に入りの古着に至るまでを辿るインタビュー。今回は、2013年にオープンし、今年で8年目を迎えた『オシトール』のオーナー中島さんにフォーカスします。

20才の頃、
何をしていましたか?

僕、出身が静岡なんですよ。
高校卒業まで静岡にいて、大学進学とともに京都へ引っ越して。
在学中から大阪の帽子会社で企画とかカタログ製作の手伝いとかをしていました。
なので、昼は学校とバイト、夜は友達と飲みにいく。
ほんと普通ですね(笑)

古着でいうと、ペロリさんとかカンビオさんでよく買い物してました。
あと、新品だと藤井大丸とか大阪の路面店だったり。
古着屋、セレクトショップ問わずいろいろ周ってましたね。
昔から、今もなんですけど、ドリスヴァンノッテンが好きで。
モード系のブランドですけどモードっぽくないというか。
モノトーンが主流のときに総柄のセットアップ出してたり。
あと、昔のゴルチエ オムも好きですね。
逆にギャルソンとかヨウジは通ってなくて、インポートばっかりです。

20才の頃に
買った古着は?

このベルギー軍のブラッシュストロークカモパンツはちょうど20才頃に買ったものです。
当時、パンツはリーバイスの517、646とかのフレア系とか、軍パンだとアメリカ軍のM-65、M-51が流行っていた頃で。
でもトレンドをあえて外す、じゃないですけど、ちょうど太めを探していた時に出会ったものですね。
デッドストックで買ったんですが、履きまくってボロボロになりながらも、その度にリペアして今も現役です。
昔は、Tシャツにダウンとか合わせてましたが、いまはムートンジャケットとかフィッシャーマンニットだったり。
全体のボリューム感は昔もいまもあまり変わってないんですが、それが自分のスタイルなんだと思いますね。

最近、買った
お気に入りの古着は?

冬でいうと、最近はもっぱらムートンですね。
なかでもこの2つは特に気に入っていて。
去年、アメリカ買い付けの際に買った、ムートンジャケットでは珍しいプルオーバータイプ(上)と、サンローランやグッチの生産もしているフランスのファクトリーブランドのもの(下)。
最近は、気分的に細身のデニムとかを履いてるんで、それに合わせるとバランスが良いんですよね。

なぜ京都で古着屋を
始めましたか?

古着屋での経験はほぼなかったのですが、もともと服、とくに古着が好きっていうのもあって、セレクトショップで働いているときから自分で店をやりたいと思っていました。
で、セレクトショップを退社したあと、1年くらいでいまのお店をスタートしましたね。

大学時代が京都だったので、知り合いもいますし。
と、京都って良い意味でヨコの繋がりを気にしなくて良いんですよね。
自分らしいスタンスとかペースでやっていけるので。

もし古着屋を
やっていなかったら?

うーん。難しいですね。
ディレクションやVMDが好きなので、業界問わず新しい企画に携われるポジションを目指していたかもしれないですね。

今後の京都で
やっていきたいことは?

いまスタッフが2人いるんですけど、こんなことやりたいって言う提案があればどんどんやっていきたいと思っています。
古着屋に限らず、別ジャンルのお店をやってみるのもいいかもしれないし。

古着やファッション初心者に
伝えたいことは?

よく言われてることだと思うんですけど、やっぱりいろんなものを着てほしいと思いますね。
古着や新品にこだわらず数を見て欲しい。
いろんな服に挑戦してみて、語弊があるかもしれないけど、なんなら失敗してダサくならないとカッコよくならないし、自分のスタイルというのが見つからないと思うんで。
なので、たくさんのお店を周って、たくさんの物を見て着てっていうのを繰り返すこと、じゃないですかね。

OWNER'S VOICE

「デイリーユースに取り入れやすいものをセレクトしていますが、無地のアイテムでも、素材の表情やシルエットにこだわっています」