
20才のとき、何してた?
2020.12.24
gris-gris : オーナー noriさん
京都の古着屋のオーナーさんの20才頃のファッションヒストリーや、最近のお気に入りの古着に至るまでを辿るインタビュー。今回は、2001年に三条通りにオープンして今年で19年目のレディース古着ショップ『グリグリ』のオーナーnoriさんにフォーカスします。
20才の頃、
何をしていましたか?
めちゃくちゃ散財してました(笑)。
大学時代はお買い物ばっかりしてて、支払いが大変で。仕事は販売とかのアルバイトしていましたね。
20才の頃に
買った古着は?
古着屋をやっていてこう言うのもアレですけど、実はわたし、20才の頃って古着というものにまったく興味が無かったんですよ。
なので、買い物するといえばブランドショップ、今でいうセレクトショップによく行っていましたね。
古着と出会ったのは、たしか26才くらいかな。
友達に「買い物行くからついてきて」って言われて京都のお店を巡っていたんですよ。
で、とある古着屋に入った時に出会ったのがレースのノースリーブで。
それまでは、古着という存在は知ってましたけど、ワーク系で男の人の物っていうイメージだったんですよ。
THE アメカジって感じで荒々しいような。
でも、このノースリーブに出会ってお店の人から古着って聞いたときに、「え? 古着でこんなんあんの!」って衝撃を受けて。
しかも1点物っていう響きも素敵やし。
そこからは古着の魅力にどっぷり、ですね。


最近、買った
お気に入りの古着は?
最近というか昔からなんですけど、アクセサリーですね。
特に、トゥアレグ族のネックレスやバングルが大好きで。常に身につけているし、収集している感じですね。
それと、LAでのバイイングで買ったものなんですが、チャイナブラウス。刺繍がほんと可愛いんですよね。


なぜ京都で古着屋を
始めましたか?
さっきも言ったとおり、販売とかのアルバイトしかしてなくて、きちんとお勤めをしたことがなかったんですよ。
でも、自分で生きていくためには自分でなんとかせな、と思って、勢いで(笑)。
というか、完全にどんぶり勘定でお店をはじめましたね。
その頃は、旧新風館がオープンしたくらいのとき、三条通りの人の流れが増えていたんですよ。
ファッションの色が濃くなりつつある時期で。
ここならイケる! っていう感じでしたね。
もし古着屋を
やっていなかったら?
難しいな… “ヨガインストラクター”ですかね。
きっとそうだったと思います(笑)
今後の京都で
やっていきたいことは?
んー。今のままでいいかな。
ほんまにマイペースでやってきてたので、これからもこのスタンスで。
古着やファッション初心者に
伝えたいことは?
いまはプチプラとかファストファッションが主流だと思いますけど、それだけではなくて良いものも知って欲しいとは思いますね。
私が良いものをどれだけ知っているかは偉そうに言えないけれど(笑)。
一生物って言ったら大げさだけど、何十年も好きでいれたり、大人になっても残るものが良い物だと思うので。


OWNER'S VOICE
「買い付けでは1点づつ試着し、そのモノの良さを理解したうえでセレクトしています。また、専属のお直しさんについてもらっているので、リペアやリメイクなどお気軽にご相談ください」