
20才のとき、何してた?
2020.11.30
CAPRi : オーナー 田中聡介さん
京都の古着屋のオーナーさんの20才頃のファッションヒストリーや、最近のお気に入りの古着にまでを辿るインタビュー。今回は、2001年にオープンし、来年で20周年を迎える『カプリ』のオーナー田中さんにフォーカスします。
20才の頃、
何をしていましたか?
ちょうど大学入って自由な時間とバイトをしていた時期だったので、お金を貯めては旅行によく行ってました。
アメリカによく行きましたね。
レンタカー借りてアメリカ一周とかしてました(笑)。
古着のバイヤーのまねごとみたいなことをして、古着屋巡りして服ばっかり買ってました。
当時はチェックテイラーとか安かったので、スニーカーばっかり漁っていましたね。
(リーバイスの)XXとか欲しいなぁって思ってましたけど、アメリカでも高くって…当時大学生だったボクは買えませんでしたね。
多い時で当時、アメリカには年3回くらい飛んでましたね。

大学の下宿でリーバイスのS506のレプリカを着ていますね。
憧れの大戦モデルです。
今と好きなものが変わっていないですね。
当時はレプリカブームでみんな着てましたね。
20才の頃に
買った古着は?

大学卒業してサラリーマンをしていた時に、ダブルエックスと合わせてセットアップで購入したものになります。
デッドくらいピンピンだったやつでしたね。
これは絶対に手放しません(笑)。
最近、買った
お気に入りの古着は?

ロイヤルエアフォースのオフィサーシャツです。
’50sのやつです。
コントラクターが英国高級シャツメーカーなので《海島綿》って言う超高級素材が用いられていて丁寧に裁断、仕立てられてます。
その着心地はどれもしっとりとしていて、艶やか。
肌を滑るような独特の着心地。
深めのプルオーバー意匠も、このシャツの魅力です。
未使用、デッドストックで購入しました。
なぜ京都で古着屋を
始めましたか?
実家が大阪の谷4とか谷6辺りなんで、当時は大阪も考えたんですけど…。
学生時代から京都には時々遊びに来てまして。
で、京都って目の肥えた大人の街ってイメージだったり、高級とか、敷居高そう~!みたいなイメージもあったりして(笑)。
京都って憧れません? その上、商売も難しそう、京都人も厳しそう…。
なら尚更、京都で!って感じで京都を勝負の地に選びました。
もし古着屋を
やっていなかったら?
僕は確実に車屋ですね。
あ、町工場的な車屋の方ではなく、輸入車販売の方ですね。
僕は車が好きで、ゲレンデをずっと乗り継いでます。
AMG車両やドイツ車ばかりに特化した車屋をやっていたかも知れませんね(笑)。
今後の京都で
やっていきたいことは?
今よりも大きい場所を探してます。
今みたいに、ギュッとした店内も良いんですが、そろそろなんというか、小さな小ビルとかで、“一棟”みたいな感じでやりたいというのはありますね。
古着やファッション初心者に
伝えたいことは?
服に対する熱をしっかり持って買い物してもらえたら良いのではないでしょうか。
そうやって手に入れた服によって見れる景色は変わってくると思うんですよね。
欲しいものが高くても店まで見にいくだけで良いですし、いつかは買ってやるという熱です。
そういった行動で育つ感性はあると思うんですよね。


OWNER'S VOICE
「今後も見たことのない珍しいデザインのアイテムを探してくるので期待しててください」