ANAgRAM : オーナー 中川智洋さん

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20才のとき、何してた?

2020.12.08

ANAgRAM : オーナー 中川智洋さん

京都の古着屋のオーナーさんの20才頃のファッションヒストリーや、最近のお気に入りの古着にまでを辿るインタビュー。今回は、御幸町通で『アナグラム』を営む、オーナー中川さんにフォーカスします。

20才の頃、
何をしていましたか?

友達とスケボーしたり飲みに行ったり。
ファッション的には古着ばっかり着ていましたね。大学で彫金を学んでしたので、卒業後は岡山のジュエリー会社に就職したんですが、結構すぐに辞めちゃって。
で、地元である京都に戻ってきました。
そこからひとつバイトを挟んで、京都の老舗古着屋で働きはじめました。
そこでは、販売のほか新品のバイイングをさせてもらったり。
そのときに古着の知識を身につけたのが自分のなかでは大きかったと思います。
近隣のお店だと当時、『ハイランダーズ』というスピンズさん系列のお店があって、よく通っていました。

20才の頃に
買った古着は?

19、20才頃に『ドラマ』さんで買ったGAPのオーバーオールですね。
オーバーオールでは珍しいベロア素材が使用されているので上品なんですよ。
トップスは白のサーマルだったり、肩に掛けずに垂らしてGジャンとかジャケットを合わせていましたね。
これは現在でも愛用しています。

最近、買った
お気に入りの古着は?

最近はショールカラーがマイブームでして。
写真のガウンとニットは去年のアメリカ買い付けの際に購入したものです。
10年くらい前に、ショールカラーのアイテムが流行っていたときに良く着ていたんですが、去年からまた気分なんですよね。
で、去年にお店としてショールカラーを強く打ち出した時期もあったんですがまったく響かなくて。
今年はイケるんちゃうかなって買って思ってます(笑)。
あと、厳密に言うとショールカラーでは無いのですが、50年代のブラスバンドのスタジャンも雰囲気抜群で気に入っています。
これは結構昔に大阪の『レイン』で買ったものですね。

なぜ京都で古着屋を
始めましたか?

地元っていうのももちろんありますが、格好いいと思う古着屋が京都にたくさんあったし、単純に憧れてたんだと思います。
さっきも言った『ハイランダーズ』もそうですし『ドラマ』さんや、『モンキーチョップ(現BMC)』さんもそう。
自分の中で一番好きなものが古着だったので。
まわりから「古着屋なんてやめてとけ」みたいに言われたこともありました(笑)。
でも、自分が好きなことやし勢いというか覚悟を決めて、2011年にオープンしました。

もし古着屋を
やっていなかったら?

彫金を続けていたんじゃないですかね。
なんにせよ、ファッション系の仕事をしていたと思います。

今後の京都で
やっていきたいことは?

お店を増やしたいとかは無いですが、もうちょっと広いスペースでやっていくのもいいな、とは思っていますね。
もちろんいまの広さも気に入っているんですが、表現できることに限りがあるので。

お店をはじめてもうすぐ10年になり、ありがたいことに常連さんもついていただいているのですが、そういった方たちが重なって来店されることもあって。いまよりも、ゆっくり見ていただけるような空間が理想ですね。

古着やファッション初心者に
伝えたいことは?

インスタを見すぎないほうがいい(笑)。
それよりも、自分的にカッコいいと思う先輩や周りの大人を見つけるほうが良いんじゃないかと思いますね。
僕の場合は、10代の終わり頃に焼肉屋でバイトしてたときの店長がめちゃくちゃカッコよくて。
バイトが終わって、さあ遊びに行こかって時にギャルソンの服に着替えてたり、もちろん古着も着ていたし。
その先輩以外にも30代の身近な人からも影響を受けましたね。
憧れの対象が近い存在であればあるほど良い気はします。

OWNER'S VOICE

「デザイン性が高いものを中心にしていますが、素材感やカラーリング良いシンプルな物もピックアップしています。また、毎日商品を追加しているので、いつ来ていただいても新しい発見があると思います」